杵屋 勝あさ緒(かつあさお)


この度、お許しを得て、杵屋 勝あさ緒というお名前を頂きました。これからも、日々、精進を重ねていく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
長唄三味線との出会いは、不惑はおろか、知命もとうに過ぎた頃のこと。当時、2つの想いを抱えていました。
「何かひとつでも日本らしいことを嗜んでみたい」
「何か楽器を弾けるようになりたい」
ネットで探し当てたのが、当時、勝くに緒先生が主宰されていた「江戸長唄ごひいき衆」という長唄三味線サークル。渡りに船、と参加しました。程なく歌舞伎座での演奏会で聴いた先生方の一糸乱れぬ「流れ~瀧流し」の迫力に圧倒され、長唄三味線「沼」にはまるのにそう時間はかからず、いつか自分も色々な曲を演奏できるようになりたいと入門しました。
スタートが遅かったせいか、すでに凝り固まった頭と身体を長唄三味線仕様に最適化していく日々です。何回練習してもうまく弾けなかったり、覚えられなかったりするパートがあって、凹むこともしばしば。それでもしぶとく繰り返していると、ある日、突然、すんなりできたりするのです。これが嬉しい。「新しい回路がつながるまでに時間はかかるけれど、できる、まだまだ行ける!」と今日も明るく楽しく前向きに奮闘中です。
数年前、仕事に加えて遠距離介護も、となった時、何とかして長唄三味線も中断せずに続けていきたいと思いました。それを実現できているのは、勝くに緒先生はじめ、玉の緒会の皆様の温かいサポートのおかげです。演奏のことはもちろん、時に介護のことも話せる方々に恵まれ、感謝の限りです。末筆ながら、改めて、ありがとうございます。少しでも恩返しできるよう努めてまいります。



