三味線 の 素材
三味線 にはパーツごとにいくつか 素材 に種類があります。 素材 の組み合わせによってお値段にも幅が出てきます。これからお稽古をはじめようと思っている方や入門してすぐの方向けの記事です。 三味線 の選びの前に参考になさってください。
三味線 の棹の 素材
三味線の棹に使う「木」
ざっくり分類すると
花梨(カリン)→お稽古向き
紅木(コウキ)→お稽古~舞台向き
となります。昔は他に柘植(ツゲ)や紫檀(シタン)も使っていたようですが、今はこの2種類が主流。
見た目でも花梨は薄い茶色、紅木は黒っぽい茶色で判断がつきます。
何が違うのかというと木の硬さです。木目が如何に詰まっているのか?
同じ紅木でも個体差があって硬い木ほどよい音が出ます。もちろんお値段もかなり幅があります。
ネット販売は相場がよくわからないですが、楽器屋さんで初心者の方が購入する場合は花梨の8~10万円ぐらい~が一般的です。
三味線 の糸巻の 素材
糸巻の素材も黒檀(こくたん)と象牙(ぞうげ)があります。白いのが象牙。
象牙はワシントン条約以降、貴重な素材となり値段が高騰しています。
最近はプラスチックの「なんちゃって象牙」も出てきています。
糸巻はとても消耗が激しいので、お稽古では黒檀を使っています。
三味線 の皮の 素材
三味線は太鼓部分に皮を貼った打楽器です。三味線の皮と言えば…
最近はいろいろな素材が出てきています。
音色もお値段も、犬 < カンガルー or ヤギ < 猫 という感じ。合皮は開発途中で値段も音色も変動があります。
お稽古用は花梨に黒檀、犬皮の組み合わせが定番。
皮が裂けるのは、三味線にはつきもの。張替は犬皮で1万円ぐらい~が目安。
合皮は半永久的に避けません。
コスパをとって合皮を選ぶのか?音色でアニマルスキンを選ぶのか?
お稽古は犬皮、野外や海外遠征は合皮やカンガルー、勝負演奏会は猫皮などとTPOに合わせた使い方も選択肢のひとつです。
玉の緒会では初心者の方にはレンタル三味線もおすすめしてます。まずはレンタルからはじめて自分の楽器が欲しくなった来たらご購入のご相談にのっています。
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